GLOSSARY
暦注用語集
江戸時代から伝わる暦注用語の意味と、現代生活への活用法を体系的に解説。
暦の歴史・暦法(太陰太陽暦・グレゴリオ暦・明治改暦など)は 暦の歴史・暦法 ページにまとめています。
暦注下段11項目
神吉日
かみよしにち
神事に関すること全般に吉。参拝・祈願・お宮参りに最適。
大明日
だいみょうにち
天と地の道が開通する吉日。建築・移転・旅行に最適。
天恩日
てんおんにち
天の恩恵を受けられる日。祝い事・開店・結婚に吉。
母倉日
ぼそうにち
母が子を育てるように天が人を慈しむ日。結婚・引越しに大吉。
月徳日
つきとくにち
その月の福徳を司る日。万事に吉。
三隣亡
さんりんぼう
建築に関する大凶日。この日に建築を始めると三軒隣まで亡ぼす。
受死日
じゅしにち
暦注下段の中で最も凶とされる日。葬儀以外は万事凶。
十死日
じっしにち
受死日に次ぐ凶日。万事に凶。
天赦日
てんしゃにち
天が万物を赦す最上の吉日。年に5〜6回しか巡らない。
一粒万倍日
いちりゅうまんばいび
一粒の籾が万倍に実るとされる吉日。月に4〜6回。
不成就日
ふじょうじゅび
何事も成就しないとされる凶日。8日周期で月に3〜4回。
二十四節気24項目
春分
しゅんぶん
春の節気(中、太陽黄経 0°)。昼と夜の長さがほぼ等しくなる。
清明
せいめい
春の節気(節、太陽黄経 15°)。万物が清らかで明るく生き生きとする。
穀雨
こくう
春の節気(中、太陽黄経 30°)。穀物を潤す春の雨が降る。
立夏
りっか
夏の節気(節、太陽黄経 45°)。夏の気配が立ち始める。
小満
しょうまん
夏の節気(中、太陽黄経 60°)。万物が次第に成長し満ちてくる。
芒種
ぼうしゅ
夏の節気(節、太陽黄経 75°)。稲や麦など芒のある穀物の種まき。
夏至
げし
夏の節気(中、太陽黄経 90°)。一年で最も昼が長い日。
小暑
しょうしょ
夏の節気(節、太陽黄経 105°)。暑さが増し始める。
大暑
たいしょ
夏の節気(中、太陽黄経 120°)。一年で最も暑い頃。
立秋
りっしゅう
秋の節気(節、太陽黄経 135°)。秋の気配が立ち始める。
処暑
しょしょ
秋の節気(中、太陽黄経 150°)。暑さがおさまる頃。
白露
はくろ
秋の節気(節、太陽黄経 165°)。朝夕に露が降り始める。
秋分
しゅうぶん
秋の節気(中、太陽黄経 180°)。昼と夜の長さがほぼ等しくなる。
寒露
かんろ
秋の節気(節、太陽黄経 195°)。冷たい露が降り始める。
霜降
そうこう
秋の節気(中、太陽黄経 210°)。霜が降り始める。
立冬
りっとう
冬の節気(節、太陽黄経 225°)。冬の気配が立ち始める。
小雪
しょうせつ
冬の節気(中、太陽黄経 240°)。小雪がちらつき始める。
大雪
たいせつ
冬の節気(節、太陽黄経 255°)。山の峰々に雪が降り積もる。
冬至
とうじ
冬の節気(中、太陽黄経 270°)。一年で最も夜が長い日。
小寒
しょうかん
冬の節気(節、太陽黄経 285°)。寒さが厳しくなり始める。
大寒
だいかん
冬の節気(中、太陽黄経 300°)。一年で最も寒い頃。
立春
りっしゅん
春の節気(節、太陽黄経 315°)。春の気配が立ち始める。暦の新年。
雨水
うすい
春の節気(中、太陽黄経 330°)。雪が雨に変わり氷が解け始める。
啓蟄
けいちつ
春の節気(節、太陽黄経 345°)。冬ごもりの虫が動き始める。
七十二候72項目
雀始巣
すずめはじめてすくう
春分の初候。雀が巣を作り始める。
桜始開
さくらはじめてひらく
春分の次候。桜の花が咲き始める。
雷乃発声
かみなりすなわちこえをはっす
春分の末候。春雷が鳴り始める。
玄鳥至
つばめきたる
清明の初候。燕が南からやってくる。
鴻雁北
こうがんきたへかえる
清明の次候。雁が北へ帰っていく。
虹始見
にじはじめてあらわる
清明の末候。虹が見え始める。
葭始生
あしはじめてしょうず
穀雨の初候。葦が芽を出し始める。
霜止出苗
しもやみてなえいづる
穀雨の次候。霜がやみ稲の苗が生長する。
牡丹華
ぼたんはなさく
穀雨の末候。牡丹の花が咲く。
蛙始鳴
かわずはじめてなく
立夏の初候。蛙が鳴き始める。
蚯蚓出
みみずいづる
立夏の次候。ミミズが地上に出てくる。
竹笋生
たけのこしょうず
立夏の末候。たけのこが生えてくる。
蚕起食桑
かいこおきてくわをはむ
小満の初候。蚕が桑を盛んに食べ始める。
紅花栄
べにばなさかう
小満の次候。紅花が盛んに咲く。
麦秋至
むぎのときいたる
小満の末候。麦が熟して収穫する頃。
蟷螂生
かまきりしょうず
芒種の初候。かまきりが生まれる。
腐草為蛍
くされたるくさほたるとなる
芒種の次候。蛍が光りながら飛び交う。
梅子黄
うめのみきばむ
芒種の末候。梅の実が黄色く熟す。
乃東枯
なつかれくさかるる
夏至の初候。夏枯草が枯れる。
菖蒲華
あやめはなさく
夏至の次候。あやめの花が咲く。
半夏生
はんげしょうず
夏至の末候。半夏が生える。
温風至
あつかぜいたる
小暑の初候。暖かい風が吹いてくる。
蓮始開
はすはじめてひらく
小暑の次候。蓮の花が開き始める。
鷹乃学習
たかすなわちわざをならう
小暑の末候。鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える。
桐始結花
きりはじめてはなをむすぶ
大暑の初候。桐の花が咲き始める。
土潤溽暑
つちうるおうてむしあつし
大暑の次候。土が湿って蒸し暑くなる。
大雨時行
たいうときどきにふる
大暑の末候。時々大雨が降る。
涼風至
すずかぜいたる
立秋の初候。涼しい風が吹き始める。
寒蝉鳴
ひぐらしなく
立秋の次候。ひぐらしが鳴く。
蒙霧升降
ふかききりまとう
立秋の末候。深い霧がまとわりつく。
綿柎開
わたのはなしべひらく
処暑の初候。綿を包む萼が開く。
天地始粛
てんちはじめてさむし
処暑の次候。天地の暑さがようやく収まる。
禾乃登
こくものすなわちみのる
処暑の末候。稲が実る。
草露白
くさのつゆしろし
白露の初候。草の葉に白い露が降りる。
鶺鴒鳴
せきれいなく
白露の次候。せきれいが鳴き始める。
玄鳥去
つばめさる
白露の末候。燕が南へ帰っていく。
雷乃収声
かみなりすなわちこえをおさむ
秋分の初候。雷が鳴らなくなる。
蟄虫坏戸
むしかくれてとをふさぐ
秋分の次候。虫が穴に入り戸をふさぐ。
水始涸
みずはじめてかるる
秋分の末候。田の水を抜き干し始める。
鴻雁来
こうがんきたる
寒露の初候。雁が渡ってくる。
菊花開
きくのはなひらく
寒露の次候。菊の花が開く。
蟋蟀在戸
きりぎりすとにあり
寒露の末候。きりぎりすが戸口で鳴く。
霜始降
しもはじめてふる
霜降の初候。霜が降り始める。
霎時施
こさめときどきふる
霜降の次候。小雨がしとしと降る。
楓蔦黄
もみじつたきばむ
霜降の末候。紅葉や蔦が色づく。
山茶始開
つばきはじめてひらく
立冬の初候。山茶花が咲き始める。
地始凍
ちはじめてこおる
立冬の次候。大地が凍り始める。
金盞香
きんせんかさく
立冬の末候。水仙の花が咲く。
虹蔵不見
にじかくれてみえず
小雪の初候。虹が見えなくなる。
朔風払葉
きたかぜこのはをはらう
小雪の次候。北風が木の葉を払い落とす。
橘始黄
たちばなはじめてきばむ
小雪の末候。橘の実が黄色くなり始める。
閉塞成冬
そらさむくふゆとなる
大雪の初候。天地の気が塞がって冬となる。
熊蟄穴
くまあなにこもる
大雪の次候。熊が冬ごもりのために穴に隠れる。
鱖魚群
さけのうおむらがる
大雪の末候。鮭が群がり川を遡上する。
乃東生
なつかれくさしょうず
冬至の初候。夏枯草が芽を出す。
麋角解
さわしかのつのおつる
冬至の次候。大鹿の角が落ちる。
雪下出麦
ゆきわたりてむぎのびる
冬至の末候。雪の下で麦が芽を出す。
芹乃栄
せりすなわちさかう
小寒の初候。芹が盛んに生える。
水泉動
しみずあたたかをふくむ
小寒の次候。地中の泉が動き始める。
雉始雊
きじはじめてなく
小寒の末候。雄の雉が鳴き始める。
款冬華
ふきのはなさく
大寒の初候。ふきのとうが蕾を出す。
水沢腹堅
さわみずこおりつめる
大寒の次候。沢の水が厚く凍る。
鶏始乳
にわとりはじめてとやにつく
大寒の末候。鶏が卵を産み始める。
東風解凍
はるかぜこおりをとく
立春の初候。春風が吹き氷が解け始める。
黄鶯睍睆
うぐいすなく
立春の次候。鶯が山里で鳴き始める。
魚上氷
うおこおりをいずる
立春の末候。割れた氷の間から魚が跳ね上がる。
土脉潤起
つちのしょううるおいおこる
雨水の初候。大地が潤い始める。
霞始靆
かすみはじめてたなびく
雨水の次候。霞がたなびき始める。
草木萌動
そうもくめばえいずる
雨水の末候。草木が芽吹き始める。
蟄虫啓戸
すごもりむしとをひらく
啓蟄の初候。冬ごもりの虫が這い出る。
桃始笑
ももはじめてさく
啓蟄の次候。桃の花が咲き始める。
菜虫化蝶
なむしちょうとなる
啓蟄の末候。青虫が蝶になる。
節句5項目
二十八宿29項目
角
かく
「すぼし」— 吉。着始め・柱立て・普請造作に向く。
亢
こう
「あみぼし」— 小吉。衣類仕立て・物品購入・種まきに向く。
氐
てい
「ともぼし」— 吉。結婚・開店・結納に向く。
房
ぼう
「そいぼし」— 大吉。結婚・旅行・移転に向く。
心
しん
「なかごぼし」— 凶。祭祀・移転・旅行に向く。
尾
び
「あしたれぼし」— 吉。結婚・開店・移転に向く。
箕
き
「みぼし」— 小吉。動土・池掘り・仕入れに向く。
斗
と
「ひきつぼし」— 吉。土掘り・開店・造作に向く。
牛
ぎゅう
「いなみぼし」— 吉。移転・旅行・金談に向く。
女
じょ
「うるきぼし」— 凶。稽古始め・芸事始めに向く。
虚
きょ
「とみてぼし」— 凶。学問始め・着始めに向く。
危
き
「うみやめぼし」— 凶。壁塗り・船づくり・酒造りに向く。
室
しつ
「はついぼし」— 吉。結婚・祭祀・祈願に向く。
壁
へき
「なまめぼし」— 大吉。開店・旅行・結婚に向く。
奎
けい
「とかきぼし」— 大吉。開店・文芸・樹木植替えに向く。
婁
ろう
「たたらぼし」— 吉。動土・造作・契約に向く。
胃
い
「えきえぼし」— 小吉。開店・移転・求職に向く。
昴
ぼう
「すばるぼし」— 吉。神仏祈願・祝い事・開店に向く。
畢
ひつ
「あめふりぼし」— 吉。神仏祈願・結婚・屋根ふきに向く。
觜
し
「とろきぼし」— 小吉。稽古始め・山仕事・運搬に向く。
参
しん
「からすきぼし」— 小吉。仕入れ・納入・旅行に向く。
井
せい
「ちちりぼし」— 吉。神仏祈願・種まき・動土に向く。
鬼
き
「たまほめぼし」— 大吉。祭祀・婚礼・入学に向く。
柳
りゅう
「ぬりこぼし」— 凶。特記なしに向く。
星
せい
「ほとおりぼし」— 凶。乗馬・便所改築に向く。
張
ちょう
「ちりこぼし」— 大吉。就職・見合い・神仏祈願に向く。
翼
よく
「たすきぼし」— 凶。耕作始め・植え替え・種まきに向く。
軫
しん
「みつかけぼし」— 吉。地鎮祭・棟上げ・落成式に向く。
鬼宿日
きしゅくにち
婚礼を除き万事吉とされる二十八宿の鬼宿が当たる日。
十二直12項目
建
たつ
万物を建て生じる日(大吉)。神仏祈願・結婚・開店に向く。
除
のぞく
障害を除き去る日(小吉)。医療開始・種まき・掃除に向く。
満
みつ
万物が満ち溢れる日(大吉)。結婚・開店・移転に向く。
平
たいら
物事が平らかになる日(吉)。結婚・旅行・移転に向く。
定
さだん
善悪が定まる日(小吉)。開店・結婚・移転に向く。
執
とる
執り行う日(小吉)。神仏祈願・祝い事・造作に向く。
破
やぶる
物事を突破する日(凶)。訴訟・出陣・漁猟に向く。
危
あやぶ
危惧する日(凶)。万事控えめにに向く。
成
なる
物事が成就する日(大吉)。結婚・開店・造作に向く。
納
おさん
万物を納め入れる日(小吉)。五穀取入れ・買い物・結婚に向く。
開
ひらく
開き通じる日(大吉)。開店・移転・結婚に向く。
閉
とづ
閉じ込める日(凶)。金銀納入・建墓・便所造作に向く。
干支22項目
甲
きのえ
五行「木」の陽。芽吹きを司る。
乙
きのと
五行「木」の陰。柔軟を司る。
丙
ひのえ
五行「火」の陽。炎を司る。
丁
ひのと
五行「火」の陰。灯火を司る。
戊
つちのえ
五行「土」の陽。大地を司る。
己
つちのと
五行「土」の陰。畑土を司る。
庚
かのえ
五行「金」の陽。鉄を司る。
辛
かのと
五行「金」の陰。宝石を司る。
壬
みずのえ
五行「水」の陽。大河を司る。
癸
みずのと
五行「水」の陰。雨露を司る。
子
ね
ねずみ(水)— 繁殖力と機敏さ。
丑
うし
うし(土)— 忍耐と勤勉。
寅
とら
とら(木)— 勇猛と独立。
卯
う
うさぎ(木)— 優しさと跳躍。
辰
たつ
たつ(土)— 気高さと変化。
巳
み
へび(火)— 知恵と再生。
午
うま
うま(火)— 陽気と疾走感。
未
ひつじ
ひつじ(土)— 穏やかさと家族愛。
申
さる
さる(金)— 機知と器用さ。
酉
とり
とり(金)— 実りと正確さ。
戌
いぬ
いぬ(土)— 忠誠と守護。
亥
い
いのしし(水)— 猪突猛進と純粋さ。