寛政暦は、1798 年(寛政 10 年)から 1844 年まで使われた江戸時代後期の暦法です。江戸幕府の天文方・高橋至時(たかはしよしとき)が編纂し、当時最新の西洋天文学(ラランデ天文学)を本格的に取り入れた点で、日本暦法の近代化の出発点となりました。
高橋至時は、ヨハネス・ケプラーの楕円軌道理論や、近代的な数学的天文計算を日本にもたらした人物です。彼の弟子に伊能忠敬がいて、日本地図の作成にもこの天文学知識が活かされています。
寛政暦は約 46 年間使われ、その後さらに精度を高めた天保暦(1844 年)へと引き継がれます。