グレゴリオ暦は、1582 年 10 月にローマ教皇グレゴリウス 13 世が発布した太陽暦で、現在世界で最も広く使われている暦法です。1 年を平年 365 日、閏年を 366 日とする点はユリウス暦と同じですが、閏年のルールがより精密になっています。
閏年のルールは: ① 西暦年が 4 で割り切れる年は閏年、② ただし 100 で割り切れる年は平年、③ さらに 400 で割り切れる年は閏年。この複雑なルールにより、グレゴリオ暦の 1 年は平均 365.2425 日となり、実際の回帰年(365.2422 日)との誤差は約 3000 年で 1 日にまで縮みます。
グレゴリオ暦への切り替えは段階的でした。1582 年に切り替えた国は 10 月 4 日(木)の翌日を 10 月 15 日(金)にして 10 日間スキップしています。イギリスは 1752 年、ロシアは 1918 年、ギリシャは 1923 年と、国によって採用時期が大きく違います。
日本では明治 5 年 12 月 3 日(旧暦)を明治 6 年 1 月 1 日(新暦)として、1873 年 1 月 1 日からグレゴリオ暦を採用しました。これが「明治改暦」と呼ばれる大改革で、それまでの太陰太陽暦(旧暦)から太陽暦への大転換でした。
グレゴリオ暦が国際標準になった理由は、宗教的なものではなく実用的な精度の高さです。ISO 8601 でも世界共通の暦として規定されており、ビジネス・科学・国際取引すべての基盤になっています。